2つのフナリ

おもちゃ箱推理将棋102-1
会話
「10手で詰んだ対局で歩成が2回あったと聞いたけど、本当?」
「歩成りが2回じゃなくて、不成と同歩成の着手があったんだよ」

 

条件
・10手で詰んだ
・不成の着手があった
・同歩成の着手があった


独り言
作品自体は割と好評だった成功作なのだが....

不成(ナラズ)をフナリだと思っていたのでこのタイトルと会話が構成されている。(苦笑)
この作品が掲載されてから間もなく、初めて詰将棋全国大会(倉敷)へ参加した(まだ詰パラ読者ではなかった)時、解説でチュウアイと言われたので、一瞬、何のことかわからなかった。この重箱読みが正しい読みなのかもしれないが、ナカアイと自分では読んでいた「中合い」の話でした。
アキオウテは「空き王手」でも「開き王手」でも良いらしいが、今年の詰将棋全国大会(東京)でヒラキオウテという言葉を聞いた。もちろん「開き王手」のことで解説を聞いたり会話では何の支障もない。
誤読も時が過ぎれば正式な読みになる。(消耗品は正しい読みのショウコウヒンとタイプしても漢字変換の候補としてすら出てこない。口腔、鼻腔の腔は慣用のクウと正式読みのコウの両方が出るのに)

 
ヒント
「8手目は7段目の歩」の会話の中に出てきた手順です。
88歩成ではなく、88での同歩成の条件にすることによって1手順限定になります。

 

解答(背景色と同色の文字で書いています)
▲68玉、△84歩、▲78玉、△85歩、▲68銀、△86歩、▲79角、△87歩不成、
▲88角、△同歩成

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