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解答・解説


BLG#001 成駒に"引"が付く7段目着手

条件
・11手目の初王手で詰んだ
・成駒に"引"が付く7段目への着手があった

解答
▲76歩、△34歩、▲22角成、△62玉、▲33角、△74歩、
▲88角成、△73玉、▲77馬引、△64玉、▲55馬

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"引"が付くためには、2枚の同種の成駒が必要で、11手となると馬しかない。

また馬を引ける7段目地点となると77しかないのは簡単に推理できる。

初手76歩で角道を開け、22角成で角を取りつつ次の手で88へ引く。取った駒をゾロ目地点へ打ち、次の手で角成して馬を作れば、その次の手番で77馬引ができるのだが、手数を数えてみると先手の手数の6手を使ってしまい、77馬引の手で後手玉を詰ますことはできない。

手数短縮が可能なのは、3手目で22角成で角を取った馬をすぐに自陣へ引く必要はなく、角成が可能である後手陣の33へ取った角を打ってから88角成とすれば、22の馬を9手目に77馬引と指すことができる。これで条件はクリアできるが、あとは88と77に馬がある状況から1手で後手玉を詰ますことができる形を考えることになる。つまり、77の馬を移動させて1手で詰ますには後手の協力が必要。

答えは△64玉の形で55馬とする詰み形。ゾロ目の角道は馬作りのために角や馬が行き来するので、後手玉は73を経由して64へ出てくることになる。

なお、△74歩と△62玉は手順前後可能だが、初王手の条件があるので手順が確定している。


BLG#002 64銀まで11手

条件
・11手で詰み
・2手目は歩以外
・最終手は64銀

解答
▲76歩、△52玉、▲44角、△54歩、▲71角成、△64歩、
▲61馬、△63玉、▲75金、△65歩、▲64銀

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「初手は歩以外」なら玉か飛、「2手目は歩以外」なら玉の手を疑ってみるのがよい。玉が自力で中段へ出て行くには最初玉移動と歩突きが必須だが、それらの2手は手順前後になるために限定するための条件が必要。裏読み指南ではないが、本作では最終手が64銀だと明かされているので、普通に考えると玉は3段目。3段目へ行くにもそこにある歩を突く必要があるので、歩と玉の手順前後を限定するための条件になっている。

玉位置が63ではなく53とか73だと、6筋から遠い筋の4段目へ逃げることができそうなので、まずは63玉で考えてみる。

63玉にするまでには歩突きと玉の移動2手の合計3手が必要。後手の着手数は残り2手。先手は最終手のための銀の入手が必須。2手目が玉なので、3手目22角不成、次に31角不成での銀入手の筋は無理なので、97角から31の銀狙いか44角から71の銀狙いになるがそれには4手目54歩の協力が必要。歩と玉の手順前後解消のための条件だと思っていたので、玉は53へ行くのか?それには銀を取った角(馬)が角筋を外れないと53玉にはできない。また、最終手64銀だと44や42の玉退路を封鎖しなければいけないので無理そう。

63玉とするには、今から64歩の着手が必要になる。63玉だと玉の後ろの2段目3地点が空いているので退路を抑える必要があるが、71の銀を取った後61馬とすれば2段目の退路封鎖が1枚の駒で実現できる。となると、44角から71の銀を取る手順になる。

歩と玉の手順前後だけなら「2手目は歩」でも良さそうだが、結局、54歩と64歩の両方が必要なので、2手目時点てせはどちらの歩でも良いので、限定委するには玉条件しかなかったことになる。

さて、2段目の退路は封鎖できるが、最終手の64銀は、64の歩を2手掛けて銀で取るのか?それには64に利いている紐がないのでダメ。となると最終手で64への銀打ちができるように後手は△65歩の協力をすることになる。

64銀の紐のために先に▲75金と打って、74の退路封鎖とともに64銀の紐にもする。

 

無駄手もなく、簡易条件の好作と言えるだろう。


BLG#003 初級向け作品 28同龍

条件
・10手で詰み
・28での同龍があった
・不成の後に駒成があった

解答
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲68飛、△37飛成、
▲28銀、△同龍、▲58金右、△39龍

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28同龍の着手は先手なのか後手なのかが明確にはなっていないが、後手勝ちの偶数手の作品で飛車成となると、まずは後手の飛が6手目に成る鉄板手順が思い浮かぶ。

6手目に37飛成となっているので、28同龍とするには初期配置で28に居た飛が18飛としておいて28へ戻ったところを同龍とするか、飛は別のところへ移動して、空いた28地点へ銀が上がって同龍とするかの2通り。

28同龍が8手目なので、残り1手で詰ますには、1間龍の"はてるま手筋"しかない。

となると、5手目と9手目で玉の退路封鎖を先手が協力することになり、5手目は28地点を空けるとともに玉の退路封鎖の▲68飛、9手目は▲58金右で確定する。


BLG#004 ボツ作品 93桂まで13手

解答
▲96歩、△94歩、▲95歩、△同歩、▲同香、△93桂、
▲92歩、△62玉、▲93香成、△72玉、▲83成香、△81玉、
▲93桂

△93桂と△62玉の手順前後が可能

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当初の条件は「13手目の93桂で詰んだ」で、作意順は

▲96歩、△94歩、▲95歩、△同歩、▲同香、△93桂、
▲同香成、△62玉、▲92歩、△72玉、▲83成香、△81玉、
▲93桂

で、▲92歩と▲83成香の手順前後だった。この条件では先手角が55角から73角とする手順や66角から93角とする余詰手順が一乗谷酔象さんから寄せられた。

そこで、作意順を変えて(手順前後なのでどちらが作意順なのかは分からないのではあるが)先手の手順前後を無くした修正条件(9手目の香成を追加)に変更したのだが、今度は後手の手順前後があった。

もともと、ボツ作品の例だったし、手順前後の2解あるとして紹介した作品なので、これ以上の余詰修正はしないことにした。


BLG#005 52地点での同の着手

条件
・11手で詰み
・相手が52へ着手した角をすぐに銀で取った
・駒成りなし

解答
▲76歩、△42銀、▲33角不成、△31金、▲22角不成、△41玉、
▲31角不成、△51銀、▲52角、△同銀、▲42金

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条件を「52同銀」としなかったのは、後手陣内での先手の52同銀では成か不成が棋譜に付くのでどちらの着手なのかが分かってしまうから。

そこで、「すぐに銀で取った」として、先後を隠した。

後手が52同銀で取る駒は、銀または角で、角の場合は1手順になる。なので、「すぐに銀で取った」駒を「大駒」としたいところだが、先手の52同銀で飛車を取る手順

▲96歩、△54歩、▲97角、△32金、▲31角不成、△41玉、
▲53銀、△52飛、▲同銀不成、△31玉、▲41飛

があるため、単に「大駒をすぐに銀で取った」とはできず、角であることを明かす必要があった。


BLG#006 8手目は7段目の歩

条件
・10手で詰み
・2手目は4段目、8手目は7段目の歩の着手
・駒成は最終手のみ
・8筋の着手は無かった

解答
▲56歩、△54歩、▲55歩、△52飛、▲54歩、△同飛、
▲58金左、△57歩、▲38金、△58歩成

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BLG#007「5筋の同2回」も解いた方はお気付きでしょうが、詰み上がりは同じです。

推理将棋の場合は、条件が異なれば別作品となっているので、その例としてBLG#006とBLG#007を作りました。(このBLG#006の方が後で作ったもの)

作品の出来としては余詰回避の条件ばかりでこちらは良いものではありません。

唯一の解図の手掛かりは「8手目は7段目の歩の着手」でしょうか。

2手目を限定しておかないとBLG#007の手順が余詰になってしまいます。

金打ちまで
▲56歩、△54歩、▲58金左、△55歩、▲57金、△56歩、
▲38金、△57歩不成、▲18香、△58金

この手順があるので、最終手は駒成であるという条件が必要になります。

「8筋の着手は無かった」が必要だというとは余詰があったのでしょう。(作図メモに記載していなかったのですぐには思い出せない。金打ちまでの手順も実は今考えた。)


BLG#007 5筋の同2回

条件
・10手で詰み
・5手目を含め5筋での同の着手が2回あった

解答
▲56歩、△52飛、▲55歩、△54歩、▲同歩、△同飛、
▲58金左、△57歩、▲38金、△58歩成

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解説ではなく、作図時のメモをそのまま貼っておきます。

5筋で最速の同の着手は4手目。
▲56歩、△54歩、▲55歩、△同歩
▲76歩、△34歩、▲55角、△同角
の2通り。条件から5手目は同の着手だが4手目の同の着手からの連続での同はないので、5手目の同が最初の同の着手になる。
上の2通りの手順で、初手か3手目に別の着手をすれば、先後が逆になって55同歩か55同角になる、
これらの他に、
▲76歩、△54歩、▲何か、△55歩、▲同角
や54地点での同の手順
▲56歩、△何か、▲55歩、△54歩、▲同歩
や51地点での同の手順
▲76歩、△52/62玉、▲33角成/不成、△51金右/左、▲同角
がある。
最後の手順では6手目に△51同玉で角を取ることができ、自陣の角道も空いている状態なので、88角で79の玉を詰める手順が思い浮かぶが先手の残り2手では玉は79へ行けないし、2枚角の形も手数が足りない。
55に先手角が残っている状態からの手順では、△52飛から角を取って57へ角を利かせて57飛成で58の玉を詰めるには12手かかってしまうし2回目の5筋の同を実現できない。
55に先手の歩が残っている状態からの詰みはさらに難しい。
残ったのは、▲56歩、△何か、▲55歩、△54歩、▲同歩の手順。2手目に△52飛としておくと、6手目に△54同飛で王手になる。持ち駒は歩だけだが、57歩からの58歩成で仕留めることができる。


※参考
この手順は、2手目と4手目の手順前後があるが、その条件と8手目57歩か6手目54同飛で限定できる。着手を明かすと解くのは簡単過ぎるので、手順前後と着手を隠せる条件がないかを見い出すのに苦労した。

「5筋で同の着手が2手連続」だと、余詰筋として7手目と8手目での連続同の手順
▲76歩、△34歩、▲77角、△77同角生、▲58玉、△59角打、▲59同金右、△59同角生、▲38銀、△48金

▲76歩、△34歩、▲77角、△77同角生、▲58玉、△59角打、▲59同金左、△59同角生、▲88銀、△68金

▲76歩、△14歩、▲44角、△13角、▲53角成、△52金右、▲52同馬、△52同飛、▲58玉、△57飛成
がある。

同の連続でなければ、
6手目と8手目
6手目と10手目
での5筋の同の着手2回が存在する。「7手目までに5筋での同の着手2回」も検討したが、表現がいまいち。

5手目が同の着手は作意の1手順のみなので、5手目が同であることを明かして「5筋の同2回」の条件とした。


BLG#008 双方31角成

条件
・11手で詰み
・歩の突き合いで対局が始まった
・先後ともに31角成の着手をした

解答
▲96歩、△54歩、▲97角、△72金、▲31角成、△同角、
▲32銀、△97角不成、▲41銀不成、△31角成、▲52金

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先手も後手も31角成をするなら、角の裏通りを使うのがピッタリ。

先手の角(馬)を取られても、虎の子の銀一枚からの挽回は可能。52銀から41銀不成としてからの52金でも詰むが52銀が王手になるため後手の31角成をするための2手が間に合わなくなるので金を取りに行く銀打ちは32銀に限定されている。


BLG#009 31角打

条件
・10手で詰み
棋譜表記で31角打の着手があった
・成駒の着手は無かった

解答
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42銀、▲22角不成、△37飛不成、
▲38金、△同飛成、▲31角打、△49金

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後手が先手の玉を詰める作品で短手数の場合、はてるま手筋を最初に考えることが多いと思う。(余詰チェックでもそうだが)

はてるま手筋のためには、後手飛を世に送り出すために先手の33角(不)成が必須。単に31角打を実現するには、最短で、76歩、22角不成、31角打の3手だが、33の歩を取り去る手が必要になると、先手着手の残りは1手。

はてるま手筋で詰まされるためには玉まわりの退路閉鎖に2手必要なので、この"31角打"の条件でははてるま手筋が使えない。

後手の角は取られてしまうので、攻めるにはやはり飛が必要なので、先手の残り1手で詰みに協力できる手を考えるのはそれほど難しいことではなかったはず。


BLG#010 とどめは89角不成

条件
・成駒の着手なく12手で詰み
・89角不成で98の玉を詰めた

解答
▲76歩、△34歩、▲66角、△同角、▲68玉、△57角不成、
▲77玉、△78角、▲88玉、△79角成、▲98玉、△89角不成

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不成なしの条件にすれば良かったものの、最終手を不成にするために捻り出した条件は「成駒の着手なし」。「不成があった」では57角が成でも不成でもよくなる。

詰み形が見えているが、89の生角の紐をどうするのか、98への玉移動、先手の角取り、これらをどう調整するのかが肝となる。


BLG#011 89地点での同玉

条件
・駒成りなしの12手で詰んだ
・"同"が付く着手は89地点での同玉を含めて2回

解答
▲68玉、△34歩、▲78玉、△77角不成、▲68銀、△88角不成、
▲79金、△同角不成、▲77桂、△89角、▲同玉、△88金

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詰み上がり図だけを見ると、飛の横利きを遮断するなら▲68銀でなく右の金銀とか▲78銀でも良いのではないかと思うが、頭金を打つための金入手に欠かせない▲68銀です。(78には玉が居るので▲68銀しかない)


BLG#012 賑やかな棋譜

条件
・9手で詰み
・3手目以降の7手全ての棋譜は、駒種の前か後に補助記号合計6種が付いていた
・不成は2回あった

解答
▲78飛、△34歩、▲58金左、△77角不成、▲同飛、△52金右、
▲73飛不成、△42金上、▲71飛成

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BLG#013 とどめは4段目の飛

条件
・駒成りなく10手で詰み
・同じ筋の歩の突き合いで始まった
・4段目の飛の着手で詰んだ

解答
▲36歩、△34歩、▲48玉、△14歩、▲37玉、△55角、
▲26玉、△28角不成、▲16歩、△24飛

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裏読みと推理
同じ筋の歩の条件があるということは、1手目と3手目または2手目と4手目の両方が歩の着手。少なくとも最初の4手のうち3手は歩の着手の可能性大。(先後、最初の手番の着手をこの条件で指定できると次の手番で歩の着手をする必要がなくなる場合もあるので要注意)
最終手が玉と離れている段や筋の場合、空き王手の可能性を考える必要がある。
先手玉は、初手の歩の着手以降は玉の着手で5段目まで行けるので、4段目の飛の着手でも間に合うか?
頭金なら玉の腹が退路にはならないが、飛だと退路封鎖が必要。玉の後ろ側も。


BLG#014 49馬の着手

条件
・11手で詰み
・初手は6筋着手
・49馬の着手があった

解答
▲68飛、△34歩、▲78金、△77角成、▲69玉、△67馬、
▲44角、△49馬、▲63飛不成、△52玉、▲53飛成

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△52玉の大悪手!!△58金で詰んでたのに...。

角と飛を世に出すお手伝いの▲67馬と▲49馬があっても後手勝ちだった。


BLG#015 詰まされたのは29の玉

条件
・10手で詰み
・初手から玉の連続着手をして29の玉を詰まされた

解答
▲48玉、△34歩、▲38玉、△55角、▲36歩、△28角不成、
▲37桂、△18飛、▲29玉、△19角成

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本作は、玉の位置を提示して、どんな詰み形があるかを考える。

詰み上がりは、詰パラ#34松田圭市さん作
・10手で詰んだ
・初手は歩突き
・とどめは19の香を取る手
と同じ。

こちらは、最終手を提示してどこに居る玉を詰ますのかを考える作品。


BLG#016 最終手は76地点

条件
・11手で詰み
・2手目は44歩
・最終手は76地点

解答
▲96歩、△44歩、▲97角、△54歩、▲31角不成、△55歩、
▲22角不成、△42玉、▲31銀、△32玉、▲76角

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2手目4筋、最終手6段目では色々な詰手順があるので、44歩や76地点を明かす必要がありました。
2手目4筋の条件だと、76角と駒種まで明かす必要があるので、どちらかの着手を明かす必要があるのであれば明かすのは44歩ですね。


BLG#017 突き歩王手4連続?

条件
・13手で詰み
・76歩、34歩で対局が始まった
・同じ駒の2連続着手が2回あった
・歩を突いての王手が4連続 ※

※歩を歩のままでひとつ前のマスへ進める着手で、成りません

解答
▲76歩 △34歩 ▲26歩 △42玉 ▲66歩 △33玉 ▲65歩 △24玉
▲25歩 △15玉 ▲16歩 △14玉 ▲15歩

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作図のときのメモをみると別手順の作品をつくろうとしていたようですが本作の4連続の歩突き王手が余詰になるので変更したようです。

ボツになった手順の条件を変更してBLG#070にしました。2018/10/27


BLG#018 歩を突いて詰んだ

条件
・歩の突き合いで始まり、11手目に歩を突いて詰んだ
・後手は2手目から同じ筋の3連続着手
・龍取りを掛ける手があった

解答
▲26歩、△34歩、▲25歩、△32銀、▲26飛、△31角、
▲56飛、△42玉、▲53飛成、△33玉、▲76歩

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龍取りを掛ける条件が必要になった余詰筋をメモしてなかった。なんだろう...。
▲16歩、△42金、▲15歩、△41金、▲26歩、△42玉、
▲25歩、△32玉、▲24歩、△42飛、▲23歩成の
ように、7手詰手順に先後2手ずつ無駄手を指しても条件クリアになってしまうからですね。


BLG#019 推理できない推理将棋?

条件
・11手で詰み

・歩の突き合いで対局が始まった
・3手目以降、先手は直前の後手が着手と同じ筋の着手を続けた
・着手があったのは3つの筋で、一度着手をやめた筋へ戻ることはなかった
・同の着手が3回あった

解答
▲76歩、△54歩、▲56歩、△52玉、▲55歩、△同歩、
▲同角、△58歩、▲同飛、△62飛、▲64角

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作図の元となった手順は、

奥野眞さん 詰パラ#355 2018/2
・11手で詰み
・10手目は王手
・4筋着手は4手目を含め2回
・同の手2回

▲56歩、△54歩、▲55歩、△42飛、▲76歩、△55歩、
▲同角、△52玉、▲44角、△58歩、▲同飛

です。

解図の手掛りが皆無かというとそうでもなく、着手筋が3つしかないということは、初手の76歩はまず外せないと考えると、残りの2つの筋は、玉の初期位置である5筋の近くと考えるのが妥当。
詰パラ#355の手順では、4,5,7筋の3つが使われていますが、筋真似で着手済の筋へ戻らない手順にはできません。
▲44角ではなく▲33角でも詰み上がりますが、後手の3筋着手は不要。他の形としては左右反転がありそうです。となると、使用筋は5,6,7筋。
元手順の情報がなくても、5筋近辺で7筋を含む3つの筋なら、5~7筋にヤマを張ることもできるでしょう。


BLG#020 "銀打"の次に"桂打"

条件
・12手で詰み
棋譜で"銀打"の次の手番で"桂打"

解答
▲76歩、△44歩、▲同角、△54歩、▲71角成、△42飛、
▲81馬、△47飛成、▲68銀打、△48歩、▲77桂打、△49歩成

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6手中に2回の駒取りと2回の駒打ちをして、しかもその両方に"打"が付くとなると、12手でそれが可能なのは先手になる。
先手最後の▲77桂打は全くの遊び手だが、"銀打"が可能な地点が多い中で▲68銀打は玉の退路封鎖の役目がある。
後手の攻め手順は10手詰めの手順だが、先手への協力手の△54歩が必要なのでちょうど12手詰めになっている。

他に打が2回可能なのは
▲78銀、△34歩、▲79角、△77角生、▲68角、△99角生、
▲77角、△12香打、▲68玉、△77角生、▲79玉、△88角打

▲76歩、△34歩、▲55角、△55同角、▲36歩、△28角生、
▲38銀、△92飛打、▲48玉、△37角生、▲39玉、△28角打


BLG#021 7つの筋への大駒着手

条件
・10手で詰み
・連続する7つの筋へ大駒着手
・小駒着手は1回
・1回あった駒成りは最終手ではなかった

解答
▲76歩、△92飛、▲33角不成、△同角、▲88飛、△56角、
▲48飛、△77角成、▲58玉、△67角不成

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紛れ(1~7筋)
▲76歩 △72飛 ▲33角不成△同角▲58玉 △68角 ▲48飛 △24角
▲18飛 △57角上成

紛れ(2~8筋)
▲76歩 △72飛 ▲33角不成△同角▲88飛 △66角 ▲28飛 △48角
▲58玉 △57角上成

紛れ(3~9筋)
▲76歩 △92飛 ▲33角不成△同角▲88飛 △66角 ▲78飛 △48角
▲58玉 △57角上成

これらの紛れ筋があったため、駒成りは最終手ではないという条件が必要になりました。


BLG#022 銀世界

条件
・10手で詰み
・最終手は、初手で銀が動いて空いた地点への銀の着手

解答
▲78銀、△34歩、▲76歩、△88角成、▲58金左、△69角、
▲68玉、△78角不成、▲59金寄、△79銀

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BLG#023 6段目着手条件

条件
・11手で詰み
・3手目の36地点、7手目の76地点、56地点への着手は異なる駒種
・小駒の着手は5回未満
・駒成なし

解答
▲68玉、△34歩、▲36歩、△77角不成、▲同玉、△42玉、
▲76角、△33玉、▲66玉、△44玉、▲56玉

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最終手が玉の場合は必ず空き王手。本作では最終手が玉であることは隠しているし、通常は玉での最終手は考えないので手こずったはず。


BLG#024 同地点の同2回

条件
・11手で詰んだ
・先手は同じ地点で"同"の着手を2回
・4段目への最終手は駒打ちではなかった
・駒成なし

解答
▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角不成、△44飛、
▲同角不成、△72銀、▲53飛、△62玉、▲54飛不成

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下記の最終手が駒打ちの手順があるので「最終手は駒打ちではなかった」が必要だった。
▲76歩、△62玉、▲33角生、△44歩、▲44同角生、△72玉、
▲53角生、△44角、▲44同角生、△64歩、▲54角


BLG#025 4の条件

条件
・歩の付き合いで始まり、10手で詰み
・着手があったのは4つの筋
・最終手は4段目での駒成

解答
▲46歩、△34歩、▲48玉、△77角不成、▲47玉、△88角不成、
▲36玉、△47角、▲45玉、△44角成

f:id:pontamon:20181028150423p:plain


BLG#026 情報は最初と最後

条件
・端の手で始まり10手で詰み
・最終手は2段目

解答
▲98香、△34歩、▲76歩、△88角成、▲68玉、△89馬、
▲77玉、△67馬、▲88玉、△22角

f:id:pontamon:20181028150558p:plain

渡辺秀行さんの詰パラ#93 2010/11月号が同手順。
最終手を隠すと条件数が多くなる。
・10手で先手が詰んだ
・詰上がりで後手陣は22角、82飛、83歩が配置されてい
・初手は端の手だった
・先手は88玉と指した


BLG#027 とどめは2段目着手

条件
・10手目に6段目の玉を2段目着手で詰めた
・後手は、先手の着手の直後に同じ筋に先手と同種の駒を指した
・先手は3連続で同じ筋の着手をした
・駒成なし

解答
▲76歩、△34歩、▲48玉、△88角不成、▲46歩、△44歩、
▲47玉、△84歩、▲56玉、△92角

f:id:pontamon:20181028150749p:plain


BLG#028 初の2段目着手

条件
・10手目の初王手で詰み
・盤上の駒を動かした10手目は初の2段目着手

解答
▲68玉、△34歩、▲78玉、△77角不成、▲86歩、△33角成、
▲87玉、△44歩、▲98玉、△32馬

f:id:pontamon:20181028151047p:plain

10手詰で2段目着手がとどめなのは、3連続投稿した22角、92角、32馬の3種類だけです。
92角、32馬の場合は、歩突きと手順を入れ替えると、歩突きの空き王手になります。


BLG#029 桂の着手3回

条件
・10手で詰み
・25へしか跳ねることができなかった桂の着手を含め桂の着手は3回あった
・初手は歩ではなく、端の着手も駒成もなかった

解答
▲68玉、△74歩、▲76歩、△73桂、▲33角不成、△同桂、
▲77玉、△45角、▲66玉、△25桂

f:id:pontamon:20181103080802p:plain

駒成ができると、37角成までの10手

▲48玉、△34歩、▲36歩、△55角、▲37桂、△33桂、
▲29飛、△25桂、▲38玉、△37角成

があります。29の桂が跳ねて、空いた玉の退路封鎖のために29飛と引くなど推理将棋らしい手もあって、これはこれで良いのですが。(25へしか行けない桂ではないが)

最終手は37桂成でも良いが、10手で桂の着手4回の手順は多すぎて桂の着手回数を条件に使うのは難しそう。

25へしか行けない桂が13の端桂でないのであれば、33の桂が25へ跳ねたことが明白だが、なぜ45へ行けないのか?その可能性は2つ考えられる。

ひとつは45に後手の駒があるから。もう一つは34に後手玉があり、先手の16角で王手されている場合に25桂と跳ねて合駒にする手。(45桂だと王手放置の反則)

今回は前者だったが、後者のような状況で使ってみたい条件。つまり、他の駒での合いを禁止し、且つ玉が動いて王手をかわさないという限定で使える。(その結果、次の手で詰まされるというストーリーが見え見え)


BLG#030 こだわりの着手

条件
・駒成なく12手で詰み
・後手の着手は端から2つ目の筋の歩だけ
・一旦着手をやめた駒は二度と動かすことはなかった

解答
▲98香、△24歩、▲99角、△25歩、▲68玉、△84歩、
▲78玉、△85歩、▲88玉、△86歩、▲78飛、△87歩成

f:id:pontamon:20181103090159p:plain

 

一乗谷酔象さんからこの作意順の解答をいただいていたのですが、自分の作図メモには手順を書いてなかったのでこの稿を書くにあたり解いてみたら余詰を発見!?

余詰?
▲58玉、△24歩、▲48玉、△25歩、▲58玉、△84歩、
▲68玉、△85歩、▲78玉、△86歩、▲68飛、△87歩成
のように玉移動で時間稼ぎをしたり、▲16歩-▲15歩や▲48銀-▲39銀のように最初に同じ駒の連続着手をして時間稼ぎして、▲58玉のあとは7手詰手順で詰まされる手順です。

余詰修正の案はいくつかあります。

・一旦着手をやめた駒は二度と動かすことはなかったし、一度自分が着手した地点への着手は二度としなかった

に変更すると

▲86歩、△24歩、▲58玉、△25歩、▲68玉、△84歩、
▲78玉、△85歩、▲87玉、△86歩、▲98玉、△87歩成

f:id:pontamon:20181103083706p:plain

他の修正案としては、玉の位置を88に指定する方法。これだと飛で蓋をしなくても87歩成で詰む。で、気付いたのは87歩不成の詰み上がりにすること。「駒成なし」の条件を追加して修正しようと思ったら、「・駒成なく12手で詰み」になっていた。

作図メモには、作意手順と狙い、できれば作った時に考えていた解説も書いておかないといけませんね。(苦笑)


BLG#031 初心者の対局 余詰

条件
・11手で詰み
・同玉で取られるような王手が2回あった
・詰ました駒成の王手は初期配置の駒だけが紐になっていた
・着手がなかった筋は3つ

作意手順
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲31角不成、△33玉、
▲53角不成、△24玉、▲25銀、△15玉、▲26角成

f:id:pontamon:20181103112317p:plain


BLG#032 初心者の対局2

条件
・歩の突き合いで始まり11手で詰み
・王手した駒を同玉でだけ取れる局面が2回あった
・詰ました駒成の王手は初期配置の駒だけが紐になっていた

解答
▲76歩、△74歩、▲44角、△62玉、▲53角不成、△73玉、
▲31角不成、△84玉、▲85銀、△95玉、▲86角成

f:id:pontamon:20181103112515p:plain


BLG#033 角頭の玉を詰めた1

条件
・角頭の玉を11手目の24金で詰めた
・2手目は玉

解答
▲76歩、△52玉、▲33角成、△12香、▲23馬、△42玉、
▲41馬、△33玉、▲42馬、△23玉、▲24金

f:id:pontamon:20181103112937p:plain


BLG#034 角頭の玉を詰めた2

条件
・角頭の玉を11手目の54銀で詰めた
・不成なし

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲31角不成、△33玉、
▲46角、△44玉、▲53角成、△45玉、▲54銀

f:id:pontamon:20181103113148p:plain

54銀で詰みとなると、玉は何処なのか?3段目玉だと、4段目の銀の両脇はどうなっている?玉の後ろの2段目3マスは?

予想に反して玉は5段目で、玉の後側から銀でとどめをさす詰み上がり。

5段目玉は周りがスカスカなので詰ませ難いような感じを受けるが、敵陣の歩の初期配置が見えない壁を作っていて実は端や下段へ追い詰められた玉と同じ状況になっているので詰ませることができる。


BLG#035 最終手は何処?

条件
・11手で詰み
・空き王手だと勘違いした76歩は最終手ではなく初手で、最終手は自陣角
・成駒の着手も同の着手も無し

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲31角不成、△33玉、
▲54銀、△44玉、▲53角成、△55玉、▲88角

f:id:pontamon:20181103113501p:plain

狙いは、66、77、88の何処へ打っても詰みになる角打ちの場所を88に限定する条件だったのだが...。

余詰修正前の元条件(自陣角の記述が無い)だと余詰みました。一乗谷酔象さんから指摘のあった手順は、角筋を止めていた▲66歩を▲65歩とする本物の空き王手で詰む手順。(終局図を見た人は▲76歩の空き王手だと思ったという設定)

詰み上がり図の▲53馬、▲54銀の配置は前問の「角頭の玉を詰めた2」と似ていて、玉がひと筋異なる都にいると、自陣角での詰み形がある。もちろん▲46角でも詰んでいる。

両局を合わせたツイン作

ツイン条件:11手で詰んだ局面で、以下の駒配置がある2手順を解答してください。

・盤上の先手駒:46に角、53に馬、54に銀

が成り立つか?


BLG#036 玉の早逃げ

条件
・駒成なく11手で詰み
・8手目に玉が自陣の端へ行った
・5筋の着手はなかった

解答
▲76歩、△42玉、▲33角不成、△32玉、▲22角不成、△同玉、
▲32角、△12玉、▲41角不成、△24歩、▲23金

f:id:pontamon:20181103120317p:plain

余詰修正前条件

条件
・駒成なく11手で詰み
・8手目に玉が端へ行った
・玉が行った端から2つ目の筋の着手が4回
・5筋の着手はなかった

 


BLG#037 同種駒5回ずつ 余詰

条件
・駒成なく11手で詰み
・駒種は異なるが双方とも同種の駒を5回動かした

作意順は

▲76歩、△42玉、▲33角不成、△同玉、▲26歩、△24玉、
▲25歩、△15玉、▲16歩、△14玉、▲15歩

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だったのですが、ミニベロさんから指摘があった(一乗谷酔象さんも)△32玉が可能であれば、初手は▲76歩である必要はなく、▲16歩や▲26歩でも良いというものでした。

つまり、

▲16歩、△42玉、▲76歩、△32玉、▲33角不成、△同玉、
▲26歩、△24玉、▲25歩、△14玉、▲15歩

 のような手順です。

先行作では、王手回数4回等の条件によって△15玉の着手が必須になるため余詰みません。

初級用の簡単なものを作ろうとして、逆に気が緩んでしまいました。


BLG#038 初期位置へ戻った玉は居玉?

条件
・11手目の初王手で詰んだ
・8手目は51での同玉
・最終手の大駒の空成は初の駒成

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△52金左、▲31角不成、△41玉、
▲51角、△同玉、▲33銀、△62金寄、▲42角成

f:id:pontamon:20181103125406p:plain

詰み上がり図を見ると、後手の手数は3手、先手の手数は5手が必要な状況。作ろうとしている作品の詰み上がりを決めたとしても、この2手の違いをどうするのかに頭を悩ます。「1筋の香、2段目の香の手が2回ずつあった」とかだと手数は合っても、手順前後が発生する。後手から始まって3手一組の手順が良さそう。その3手一組を指しても盤面が変わらないのがベスト。

ということで、先手の持ち駒が1枚減るが、後手玉を動かして同玉で元の位置に戻れば、詰め手順を引き続き実行できることになる。


BLG#039 1~7段目の歩着手

条件
・11手で詰み
・端の手はなく、6筋の1~7段目の歩の着手があった

解答
▲76歩、△64歩、▲44角、△65歩、▲53角成、△66歩、
▲43馬、△67歩成、▲62歩、△63歩、▲61歩成

f:id:pontamon:20181103125622p:plain

1~7段目の歩の着手をする筋を隠せるのが一番だが、そうはいかなかった。6筋を明かしているので難易度は初級だと思う。


BLG#040 43同飛成があった(1)

条件
・11手で詰み
・後手の43同飛成があった

解答
▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角成、△47飛不成、
▲43歩、△同飛成、▲同馬、△72金、▲61飛

f:id:pontamon:20181117071509p:plain

先手と後手の43同飛成の着手の作品。こちらは後手の43同飛成。

4筋の飛の着手がある場合の初手からの3手は鉄板手順と言える。43地点で同とさせるための先手駒は入手可能な歩になるので、▲43歩と打てるように後手は△47飛不成で協力する。

△43同飛成で条件はクリアできたが残り3手でどうやって詰めるのかが初級者だと難しいかもしれない。先手の残り2手のうちの1手を使って43の龍を取るのだが、先手の残りは1手しかなく、馬を動かしても詰みはないので飛を打つしかない。1段目は初形のままで金銀の守りは完璧で、手がなさそうだが、そこは推理将棋。後手の協力手△72金によって飛の打ち場所と金の守りが外れて詰みとなる。


BLG#041 43同飛成があった(2)

条件
・11手目の43同飛成で詰み
・4手目は飛で44飛の着手もあった

解答
▲76歩、△42金、▲33角成、△52飛、▲43馬、△41玉、
▲52馬、△32玉、▲44飛、△43金、▲同飛成

f:id:pontamon:20181117072655p:plain

先手と後手の43同飛成の着手の作品。こちらは先手の43同飛成。

先手は飛を取ることになるが、飛を取るときに多い手順は、▲76歩、△32飛、▲33角成、△42の合いか玉が逃げる、▲32馬 で5手目に無事飛を取るのだが、本作では飛の着手は4手目とのこと。もちろん2手目も飛の着手をすることもでき4手目に合いとしての△42飛をすればいいのだが...。たとえば、

▲76歩、△32金、▲33角不成、△42飛、▲同角不成、△41玉

ねらいは飛を取られたときに王手になるため、先に逃げ場所を作っておく2手目の△32金で、43同飛成での詰み上がりとのことなので玉は4筋へ。先手は飛を打って△44歩に▲同飛として△43金、▲同飛成で11手だが銀の移動合いや51玉への逃げ場所もあって詰まない。

43地点の龍で詰む形を考えると32玉の形が浮かんでくるはず。


BLG#042 "43銀打"があった

条件
・"43銀打"があって11手で詰み
・同の着手が3回

解答▲76歩、△44歩、▲同角、△54歩、▲71角成、△42銀、
▲72銀、△同金、▲同馬、△43銀打、▲62金

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特殊な棋譜の着手を条件にすると、条件は少なくてもそれを実現するために必要な着手が多数含まれるために手順を限定するために有力な方策になります。

先手勝ちで"打"が付く銀の着手となると、先手が2枚の銀を取って2枚とも打つか、後手が先手の銀を取って自陣へ打つ、または、先手に取られた後手の銀を取り戻してから自陣へ打つかのいずれかになる。

▲76歩、△42銀、▲44角、△54歩、▲71角不成、△53銀、
▲同角成、△44歩、▲43銀、△52金左、▲42銀打

のような手順だと、先手は5手目と7手目で銀を取って、9手目と11手目に連続で銀を打つことはできるが、金の守りがあるため詰みにならないし、本問の条件である43地点への銀打にはならない。(9手目を▲32銀とすれば11手目は▲43銀打の棋譜にはなるが)

したがって、"43銀打"をするのは後手。となると、先手は取った銀を打って後手に取らせ、さらに後手はその銀を43へ打つ時に"打"が付くような配置にする必要がある。(後手が先手陣の銀を取るには手数が掛かり過ぎる)

"打"を実現するための手にもなっている△42銀は玉の退路封鎖の意味合いもあるが、43銀打の着手自体は詰みとは関係のない着手となっている。

先手は71の銀を取るとともに、後手玉の左側は壁になっているので右から攻めるために、後手への銀渡しも兼ねて▲72銀と捨てるのが詰み形への一歩になっている。

72で銀を渡すと同金、同馬で同を2回実現でき、3手目の44同角と合わせて同が3回。手順を変えて銀渡しを42とか44でやると、同は2回止まりです。


BLG#043 "43金打"があった

条件
・"43金打"があって11手目の初王手で詰み
・金の着手が一度きりの筋はなかった
・同の着手はなかった

解答
▲76歩、△42金、▲33角不成、△41玉、▲42角不成、△51金、
▲54金、△32玉、▲51角成、△44歩、▲43金打

f:id:pontamon:20181117094920p:plain

「金の着手が一度きりの筋はなかった」の条件は▲34金を避けるためだけのもの。


BLG#044 "43金寄"があった

条件
・11手で詰み
・43金寄以外に補助記号が付いた金の着手はなかった

解答
▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲43馬、△33金、
▲32馬、△52金、▲72飛、△43金寄、▲71飛成

f:id:pontamon:20181117110112p:plain

棋譜で"寄"が付くのは、金、馬、龍の3種類のみ。

6手目と8手目が入れ替わっても10手目は△43金寄ですが、6手目は△52金上で"上"が付いてしまいます。


BLG#045 "43と"で詰み

条件
・10手目の大駒の着手に対し"43と"で詰めた
・同の着手なし

解答
▲36歩、△34歩、▲35歩、△33角、▲34歩、△52玉、
▲33歩成、△51金左、▲32角、△62飛、▲43と

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互いに歩を取って、取った歩でと金を作る手順は4筋で

▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角不成、△47飛不成、▲44歩

や3筋で

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲38飛、△37飛不成、▲34歩

とすれば9手目に3段目でのと金作りができる。43でと金を作ると、いったんよけてから再度43とをすることになるので手数オーバー。9手目に33歩成なら11手目に43とが可能だが"と金"単騎の詰みは無い。

と金を最速で作るなら、単純に一つの歩を突き進めれば7手目に3段目でと金を作ることができる。

本作では、7手目に33地点でと金を作り、途中で入手した角を紐にして11手目の43とまでで詰む形を作ることになる。


BLG#046 31の玉では無かった

条件
・11手目の21桂成で詰めたのは31の玉では無かった

解答
▲76歩 △34歩 ▲22角成△42玉 ▲21馬 △33玉
▲43馬 △22玉 ▲33桂 △12香 ▲21桂成

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21桂成で詰めた玉は31ではないとすると、残るのは22か11。

簡素な条件は「11手目の21桂成で22の玉が詰んだ」。つまりこの1手順しかないし、21桂成で11の玉を詰める手順もない。というより、11手詰では11の玉を詰める手順がそもそも存在しない。

最終手が桂の初期位置での桂成なので、自陣の桂が跳ねて行く可能性もありそうな気がするが、歩突きと桂の4段跳ねで5手かかり、21の成桂の支えが無い。桂跳ねの途中で後手の桂を入手して21の成桂の支えにする手順がありそう。しかし

▲36歩、△14歩、▲37桂、△13桂、▲25桂、△42玉、
▲13桂不成、△34歩、▲33桂、△32玉、▲21桂左成

では王手でも何でもない。

そこで、先手は自ら後手の桂を取ってそれを使う手順になる。先手が後手の桂を取る手順は、22角(成)で角を取ったあとに後手の33桂の協力で角(馬)で33の桂をとる手順と、22角成のあとに21馬で桂を取る手順がほとんど。

玉移動の動線と交わるときには角不成とすることが多いが、3段目を使えば馬との交差も可能。(先後逆でも、端方面への玉移動と交差させる作品がいろいろある)


BLG#047 52同香があった

条件
・11手で詰み
・52地点での同香があった
・駒成があった

解答
▲76歩、△42金、▲33角不成、△41玉、▲42角不成、△99角成、
▲31角不成、△51香、▲52銀、△同香、▲42金

f:id:pontamon:20181117115306p:plain

短手数で香を打つなどの条件が出てきたら、先手なら11の香、後手なら本手順のように99の香を取る手が有力。

52で同香とするのだから香を51へ打つために玉は場所を空けておく必要があるので、全ての後手着手が連動してくる。


BLG#048 53同角があった

条件
・歩の突き合いで始まって、11手目の初王手で詰んだ
・53地点での"同角"があった

解答
▲96歩、△54歩、▲97角、△72金、▲31角成、△61玉、
▲41馬、△31角、▲53銀、△同角、▲52金

f:id:pontamon:20181117115735p:plain

詰みの内容的には、後手に1手余る9手詰の形。9手詰なら31の銀を取らずに▲42角成から▲41馬で金を入手して▲52金までで後手に手余りがあるので手順は膨大な数が存在する。ところが、2手伸ばして53地点での"同角"の条件を付けると、同の手で取らせる駒の入手が必要になり、▲31角成が確定するし、後手の手余りも▲31角と▲53同角(1手は9手詰でも余っていた手数で、11手詰にして1手増えた後手の1手と合わせて2手の消費)がピッタリする。


BLG#049 途中に86銀

条件
・歩の突き合いで始まり10手目の初王手で詰んだ
・途中、86銀の着手があった
・不成があった

解答
▲76歩、△34歩、▲58玉、△88角不成、▲66歩、△79角成、
▲67玉、△86銀、▲58金左、△78角

f:id:pontamon:20181117121257p:plain


BLG#050 7手詰めの手筋?

条件
・11手目の3回目の王手で詰んだ
・王手に合い駒はしなかった
・39同玉の着手があった

解答
▲76歩、△32飛、▲33角成、△62玉、▲43馬、△37飛不成、
▲48玉、△39飛成、▲同玉、△72金、▲61飛

f:id:pontamon:20181117121819p:plain

11手詰なので先手着手は6手。39へ玉が行くには2手必要なので、4手で詰める7手詰手筋が基になっているのか?というタイトルなのだが、条件は39同玉。つまりそこで駒の入手があるし、角筋ではないので39地点で取れるのは飛になる。

となると、3筋から飛を世に出す序の手順が見えてくるし、取った飛でとどめを刺す場所の想像も容易なはず。


BLG#051 41金打があった

条件
・11手で詰み
・同の着手は1回
・41金打があった

解答
▲76歩、△62金、▲44角、△54歩、▲62角不成、△52玉、<b
金、△同金、▲71角成、△41金打、▲53銀

f:id:pontamon:20181117124342p:plain

本問も"打"の棋譜を実現するために、先手が取った金を後手へ渡して、後手が金の"打"をするからくり。

先手は後手に渡すための金を取って、金打ちして渡すので2手が余分に必要なので11手詰なら基は7手詰手順が濃厚。41金"打"なのでもう一つの金は、31か42か51の何処かになる。7手詰の詰み形を参考にすると51に金がある状態で41金打なので、その詰み形を実現すれば解図完了。

2手目と4手目の手順前後だと同は2回になる。

もし、先手の41金打だと

▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△同玉、
▲62金、△51金、▲同金、△33角打、▲41金打

で同が3回になる。

f:id:pontamon:20181117130010p:plain


BLG#052 41同飛不成があった(1)

条件
・成駒の着手なく11手で詰んだ
・後手の41同飛不成があった

解答
▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角成、△47飛不成、
▲42歩、△72金、▲41歩成、△同飛不成、▲52金

f:id:pontamon:20181123125607p:plain

実は、条件の中の「成駒の着手なく」は不要。次の「41同飛不成があった(2)」とのツインにするなら、同じ条件文の方が良いので記載している。

ということで完全条件のツインではありません。

後手の41同飛不成をするなら、4筋から飛が出る鉄板手順で一旦47飛不成としておいてから41地点へ戻る手順になる。

攻め駒は馬ひとつでは詰まないので42歩からの41歩成で金を入手して頭金まで。


BLG#053 41同飛不成があった(2)

条件
・成駒の着手なく11手で詰んだ
・先手の41同飛不成があった

解答
▲76歩、△42飛、▲33角不成、△72金、▲42角不成、△61玉、
▲53角成、△51金、▲42飛、△41金、▲同飛不成

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先手が41地点で同飛とするには、飛の入手が必要。飛の入手は最短で5手目で、地点は82、62、42。角成後の馬で飛を取ってもよい場合は32地点でも入手可能だが本問では成駒着手が禁止されているので32地点は除外される。

5手目に飛を入手しても41へ直接飛を打つのではなく、同飛で41へ移動しなければいけないので、飛の打ち場所は絞られる。飛を打って、41での同飛不成の2手が必要なので残りは1手。

飛の入手地点は前述のように82、62、42のどれかになるが、居玉だと62や42で飛を取る手が王手になると、6手目に31の銀が動いて空いた31地点へ飛を打つことはできない。仮に31へ飛を打てたとしても、41では"同"にしないといけないので41は一旦は空いていて、後手が41への着手をした次の手で"同"にする必要がある。

41の金が一旦動いてから再度41へ戻れるのは42か51地点。もし31に飛があるのなら王手放置の反則にならないのは51地点での折り返し。飛が42に居て41同飛不成を指すのであれば42地点は埋まっているので、金が往復するのはやはり51地点になる。

その51地点で金を往復させるには、玉が移動している必要がある。

ということで、条件は少なくてもいろいろと着手に制限が掛かっていることがわかると思います。


BLG#054 41角 余詰修正

条件
・10手で詰み
棋譜表記で41角の着手があった
先後とも駒成はあったが成駒の着手はなかった

解答
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△42金、▲22角成、△37飛不成、
▲38金、△同飛成、▲41角、△49金

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これも成駒の着手なしの条件。

成駒の着手なしは、成れる着手を不成にしておいて最後の移動で成るのだと想像できる。本作では、先手の角、後手の飛の着手限定のために使っていますが、解図者がこの条件に慣れてきたら、裏読み対策として一手しかない着手(成が必須とか不成が必須な手順で)でも「成駒の着手なし」を使うことがあるかも。

ただ、この解答を書いていて気付いたのですが、元条件だと先手の2回目の角の着手▲22角成は▲22角不成でも良いので余詰でした。

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成も不成も付いていない41角なので後手の着手だと早とちりすると解けません。
「BLB#009 31角打」を覚えていれば瞬殺のはずなので「31角打」と「41角」を並べて出題はできない。逆に、、裏読み対策のひとつとして、31角打は先手着手だけど41角は後手着手だと思い込ませるような会話にして同時出題も可能か?


BLG#055 原始中飛車は居玉

条件
・10手で詰み
・初手の58飛で空いた28への"打"の着手で詰んだ
・玉の連続着手があった

解答▲58飛、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲38銀、△55角不成、
▲48玉、△37角不成、▲39玉、△28角打

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これは一体何だったのだろう。

「原始中飛車と言えば居玉だよね?」
「そう、玉の連続着手がまずかった」

この会話が成り立っていない。(笑)


BLG#056 37地点へ"打"

条件
・10手で詰み
・初手で空いた37地点への"打"が付く着手があった

解答
▲36歩、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲48玉、△55角不成、
▲38玉、△37角打、▲48銀、△28角成

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初手で空いた地点への"打"着手の2作目。


BLG#057 打ちっ放しの駒

条件
・10手で詰み
・銀の初手で空いた地点への"打"が付く着手があったが、その駒は動かなかった
・後半の5手の棋譜には全て補助記号が付いていた

解答
▲38銀、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲56歩、△66角不成、
▲58金右、△39角打、▲68金寄、△48角上成

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BLG#058 初手で空いた57地点への"打"

条件
・10手で詰み
・初手で空いた57地点への"打"が付く手で詰んだ
・銀の着手が敗着となった

解答
▲56歩、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲48玉、△79角不成、
▲59金左、△69銀、▲38銀、△57角打

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会話では「9手目の銀の着手が悪手で10手で詰まされたよ」となっていて9手目となっています。敗着と言っても直前の着手とは限らないので、条件でも「9手目は銀」にした方が混乱がないかもしれません。

本作は、拙作の詰パラ推理将棋#348 2017年12月号と同じ詰み上がりです。

詰パラ#348での条件は

・10手で詰み
・初手は銀
・打が付く7段目着手で詰み


BLG#059 銀の初手で空いたところへ"打" 余詰

条件
・不成なしの10手で詰み
・銀の初手で空いた地点への"打"が付く着手が敗因

作意順
▲78銀、△34歩、▲68飛、△77角成、▲58金右、△68馬、
▲同金上、△38飛、▲79角打、△39飛成

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10手で"打"が付く駒種となると角が有力。銀の初手で空いた地点とのことなので、角を打つ場所は79でほぼ決まりでしょう。

ということで、▲78銀、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲何か、△79角打 のような手順が浮かびますが、88と79に生の角がある配置から後手の残り2手でどう詰めるか?

△66角成と△57角成で詰む形はあるのか?

ということで、作図の時には気付かなかったけど解答を書いている時に余詰を見つけました。

余詰
▲78銀、△34歩、▲76歩、△88角不成、▲48玉、△79角打、
▲38銀、△66角成、▲59金左、△57角成

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BLG#060 同玉を銀で詰めた

条件
・9手目に同玉とされたが次の銀の手で詰めた
・初手は5筋
・不成なし

解答
▲56歩、△34歩、▲76歩、△88角成、▲48玉、△79馬、
▲59金左、△58角、▲同玉、△57銀

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「同玉を〇で詰めた」の条件だと、先手は同玉で取らせるための駒の入手が必要だが、その駒を打って、同玉の手で手なりに後手玉を移動させることができる。

作家にとっては作図しやすくなる条件と言えるだろう。本問は7手詰の形で、8手詰の場合でさえ最終手△57銀の手順数は多い。さらに2手増えているが「同玉」の条件を加えることによって、簡素条件で限定される不思議感。


BLG#061 同玉を角成で詰めた

条件
・9手目に同玉とされたが次の角成の手で詰めた
・76歩、34歩で対局が始まり、5手目が歩以外の初の着手

解答
▲76歩、△34歩、▲36歩、△54歩、▲48玉、△88角生、
▲37玉、△46角、▲46同玉、△55角成

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角成までの手順だと、△28角成や△77角成の筋を第一に考えることが多いと思う。しかし、本問では同玉の手のために何か駒を差し出す必要があり、角を1枚渡したら、自分の角とは別にさらに駒の入手が必要になる。たとえば4手目と6手目で駒を取って、8手目に同玉で取らせるための駒打ち。最終手はもう1枚の持ち駒を角(馬)が利いている地点へ打って詰み。という構想になる。前問がまさにそれだったが、本問では最終手の駒打ちを支えるはずの角を移動して角成で詰める必要がある。

となると、もう1枚の持ち駒は必須ではないので、その駒取りのための1手を別の手として指すことができる。桂の2段跳ねと合わせて△57角成までという詰み手順はあるが、これでは「同玉」が入らない。後手は、△34歩、角での駒取り、駒打ち、角成の最終手が必要なので、この馬を支える着手は1手で済ます必要がある。支えは△54歩で、△55角成までとなる。


BLG#062 同玉を香で詰めた

条件
・駒成なしの11手で詰み
・同玉のあとに香の手で詰めた

解答
▲76歩 △94歩 ▲66角 △93香 ▲同角不成△42飛
▲71角不成△54歩▲52銀 △同玉 ▲53香

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駒成が可能だと

▲76歩、△34歩、▲22角不成、△33桂、▲11角成、△35歩、
▲34香、△42玉、▲32角、△32同玉、▲33香成

などの手順があります。


BLG#063 同玉を桂で詰めた

条件
・10手目に同玉で駒を取られたが次の11手目の桂の着手で詰めた
・2手目と4手目は同じ駒

解答
▲76歩、△34歩、▲22角成、△35歩、▲21馬、△52玉、
▲55桂、△51金右、▲42角、△同玉、▲43桂成

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タイトルだと生の桂で詰めたとも解釈できるが、条件は桂の着手なので桂成が正解。勘違いされたらごめんなさい。

「2手目と4手目は同じ駒」の場合、実現可能な駒は、同じ歩の連続着手、玉の連続着手、飛の連続着手のどれかになる。

32や72へ向かう玉の手と、どれかの歩の連続歩突きとどっちが多いのかな。

先後の手数的には後手に2手余る詰み形なので、▲35桂と▲55桂の非限定の回避を兼ねての「2手目と4手目は同じ駒」の条件と「同玉」で52から42への玉移動で2手を消費しました。


BLG#064 同玉を歩で詰めた

条件
・10手目に同玉で駒を取られたが次の11手目の歩の着手で詰めた
・初手から同じ筋の着手が5手連続
・歩の着手が5手連続
・不成なし

解答
▲68飛、△62玉、▲66歩、△64歩、▲65歩、△34歩、
▲64歩、△77角成、▲72歩、△同玉、▲63歩成

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23歩成までや43歩成までの場合は同玉で取るのは角なので、小駒を取ることを条件にしようと思ったが、手順を限定するための条件(初手から同じ筋5連続と歩の5連続)で63歩成までが限定されてしまったので、小駒を同玉で取ったという条件は不要になった。


BLG#065 同玉を6段目着手で詰めた(1)

条件
・駒成なしの11手で詰み
・同玉があって、最終手は6段目
・2手目と4手目は同じ駒

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△35歩、▲11角不成、△44歩、
▲52香、△同玉、▲33角不成、△62香、▲16角

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「同玉を〇で詰めた」シリーズになっているので、10手目が同玉だと勘違いされたかもしれませんが、本問では「同玉があった」なので10手目とは限りません。

同玉があって6段目着手で詰む手順はいくつかあるし、(2)と(3)の出題が本問の余詰にならないように「2手目と4手目は同じ駒」の条件にしました。もちろん△44歩との手順前後もあるので、他の余詰とは関係なく、本問だけだとしても何か条件が必要だったものです。

6段目着手で詰みとなると、角が多いと思います。飛や香も6段目の最終手になれたはず。

52同玉で取った香を持ったままだと、最終手の角打ちに合い駒として使えるため、△62銀や62金、62飛ではなく香を打ちます。


BLG#066 同玉を6段目着手で詰めた(2)

条件
・11手目の6段目着手で詰み
・玉の着手2回は連続着手で最後は同玉
・初形と異なる終局時の1段目の駒は玉のみ
・駒成なし

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△64歩、▲31角不成、△62玉、
▲72銀、△同玉、▲53角不成、△31銀、▲36角

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本問では、同玉で取った銀を前問同様に合い駒で使えなくするために何処かへ打つ必要があります。

最近、「初形と異なるのは~」をあちこちで見かけたので本問でも条件に使ってみました。


BLG#067 同玉を6段目着手で詰めた(3)

条件
・同玉があり、11手目の6段目着手で詰み
・3手目以降で、同じ駒の2連続着手が3回あった
・5筋の着手なし

解答
▲76歩 △34歩 ▲22角不成△62玉▲66角成△64歩
▲75歩 △63玉 ▲74歩 △同玉 ▲96角

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前の2問とは異なり、本問では同玉で取ったのは歩。二歩の反則があるので後手は持ち駒を使う必要がない分、1手の着手が増え、玉は中段へ出ることができました。

「同じ木片としての駒であっても生の駒と成駒は別の駒とする」などの厳密な条件設定が必要だと言われそうな気もします。(自分の感覚とは違うので、ブログではこのままにします)


BLG#068 同玉を31飛で詰めた

条件
・11手目の31飛で詰めた
・同玉があった

解答
▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲32馬、△52金上、
▲22馬、△32銀、▲41角、△同玉、▲31飛

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BLG#069 5段目での同玉に成駒

条件
・5段目で同玉とした玉を11手で詰めた
・歩の突き合いで対局が始まり、最終手は成駒
・不成なし

解答
▲96歩、△74歩、▲97角、△62玉、▲53角成、△73玉、
▲97馬、△84玉、▲95歩、△同玉、▲75馬

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とある事情で解答掲載日を調整してました。(条件は違うし、詰上がりにもある程度の違いはあるのですが)

 

5段目の玉を詰める11手手順は、7筋の75玉が無いだけで残りの筋の5段目で玉が詰む場合がありますが、5段目の同玉となると95地点しかありません。同玉で取れる可能性がある駒は、歩、香、銀、金、角、飛なので桂以外の全ての駒種では絞り込みにくい。歩なら2手で95へ行けるが、香、銀、金、飛は5手、角は3手かかる。先手はこの他に成駒を作って95の玉を詰める位置への移動もしないといけない。

となると、成駒は角が成った馬、95で取らせる駒は歩でなければ手数が足りなくするのは明白。馬で95の玉を詰めるには85馬で支えは77桂や97桂か86歩が思い浮かぶ。

▲76歩、▲33角成、▲66馬、▲75馬、▲85馬の手順では手数オーバー。

▲96歩、▲97角、▲53角成、▲63馬、▲97桂、▲85馬では先手の6手全てを使い切ってしまうので2手かけて95歩とする暇がない。結論としては85馬で詰めることができない。

条件では、最終手は成駒と言っているだけで成駒で詰めたわけではないことに気付くと、空き王手に気付く。9手目の95歩を同玉と取るので、歩を取れるようにするためには香の利きを遮断しておく必要がある。53で成った馬を97へ一旦引いて香の利きを遮断しておいてからの75馬での空き王手がぴったり。75馬は8筋への玉退避をカバーしている。


BLG#070 歩突きの連続王手の怪

条件
・歩の突き合いで始まり、11手で詰み
・玉の着手は3つの筋だったが、歩突きの連続王手は同じ筋でも隣の筋でもなかった

解答
▲26歩、△54歩、▲25歩、△62玉、▲26飛、△53玉、
▲36飛、△44玉、▲76歩、△45玉、▲46歩

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「BLG#017 突き歩王手4連続?」の解答に書いたように、ボツ作品を捨てるのも勿体ないので手順を少し変更して条件を付け直してみた作品です。

歩を突いての連続王手なら、玉を下がって同じ筋での連続歩突きでの王手か、最初の王手で玉が隣の筋へ逃げたところをその筋の歩を突く王手と考えるのだが、連続歩突き王手は同じ筋でも隣の筋でもないとなると、可能性として残るのはどちらかの歩突きが空き王手になっているはず。

からくりが分かっても解くのは簡単ではなかったかもしれません。

歩突きでの空き王手となると、主役はやはり角で76歩が有力。となると玉はゾロ目地点に居なければいけないし、空き王手の次の先手着手も歩突き王手となると、空き王手の玉位置は44。空き王手をかわしての連続王手なら3~5筋。44玉になるのは最短で8手目なので、9手目の空き王手と最終手での突き歩王手で詰みになるには、玉の退路封鎖を事前にしておく必要がある。

44への玉移動については、△34歩、△42玉、△33玉、△44玉だと玉の着手が3つの筋なので▲76歩の空き王手をかわす10手目は△54玉で確定する。しかし54玉を歩突きで詰めるなら最終手は▲55歩だが、それだと▲55歩で遮られた44地点の玉退路が存在していることになる。

となると、44への玉移動は33経由ではないことになる。正解は53経由。裏読みすれば非限定がない手順△54歩、△62玉、△53玉、△44玉が確定するし、▲76歩の空き王手で玉がかわすのは△45玉で確定する。玉の着手筋が3つで、玉の移動経路がたとえば52/42,53,44なら35玉の可能性もあるが玉移動の非限定を裏読みすると△45玉が確定で最終手は▲46歩。最終手がわかっても玉の退路、3筋や46歩の支え駒を考える必要がある。一気に解決するのが▲36飛。


同じ詰み上がりの作品は、奥野眞さんの詰パラ#179 2013/3
・11手目46歩で詰み
・2手目は4筋の着手
▲26歩、△42玉、▲25歩、△54歩、▲26飛、△53玉、
▲36飛、△44玉、▲76歩、△45玉、▲46歩


BLG#071 同玉を龍で詰めた

条件
・歩の突き合いで始まり、11手で詰み
・後手の同玉があり、龍の着手で詰んだ

解答
▲66歩、△34歩、▲68飛、△66角、▲同飛、△42金、
▲41角、△同玉、▲63飛成、△32角、▲61龍

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後手の同玉を実現するには、先手は駒を取って、その駒を打った次の手で同玉になる。単純に考えると、先手は無駄な2手を指していて、後手の着手のうちの同玉は6手目以降という隠れた条件が含まれている。また、龍で詰みとなると飛成の手もある。

先手の6手の着手のうちの2手が無駄手となると、残り4手でそのうちの1手は飛成の手。飛成までの手数を少なくするには、後手の協力が必要だし、龍で詰めるとなると1間龍の形が有力。1間龍で多いのは7筋だが、本問では同玉の手が入っているので玉は4筋に居る可能性もある。となると、後手の協力で飛が出やすい6筋が見えてくる。(7筋だと、先手が待ちになる)


BLG#072 同玉を42銀で詰めた

条件
・10手目に同玉としたが次の42銀で詰めた

解答
▲76歩、△34歩、▲22角成、△32銀、▲同馬、△52金左、
▲43馬、△62金寄、▲41角、△同玉、▲42銀

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悩み処

42銀の紐は31で銀を取った馬? じゃ、玉は何処?
31が角生で42銀までだとすると、銀の腹の32や52地点はどうなっている?

銀の入手手順と左金が62まで移動するのがミソ。


BLG#073 初心者向け問題

条件
・6手目に61同玉があり11手目の62金で詰んだ

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△52金右、▲61角、△同玉、
▲33角不成、△51金引、▲同角不成、△72銀、▲62金

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6手目に同玉とするには5手目に指した駒を取ることになるが、その地点が61で指定されている。5手目に61地点へ着手できるのは、3手目で取った駒を打つしかないが、61へは歩を打てない。つまり、3手目は22の後手角を取る手になる。61居る金は事前に移動しておいて61地点を空けておく必要がある。

6手目終了時点で61に玉が居るし、最終手は62金だと分かったいるので、先手は金の入手と62金の紐をどうするかが課題。この時点で22には先手の角もしくは成った馬が居るだけで先手番になっている。後手番なら、△32金、▲同馬で金の入手はできるが...。

金の入手と最終手の▲62金の紐に作るに丁度よいのは、▲33角不成、△51金、▲同角不成の手順。△51金は、もともとは61に居た金が61地点を空けるために動いた金が都合がよい。(72金にしていると、最終手の62金を同金にできてしまう)つまり、事前に61を空ける金の手は△52金右にしておかないと△51金引とできない。

あとは、最終手の▲62金で詰むように飛の横利きを遮断する△72銀の協力手となる。


BLG#074 5手目駒打ちで42飛不成まで

条件
・5手目の駒打ち後、11手目の42飛不成で詰み

解答
▲76歩、△34歩、▲22角成、△32飛、▲62角、△52玉、
▲32馬、△42金、▲41飛、△22銀、▲42飛不成

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5手目に駒打ちをするには、3手目に角を取る必要がある。

42飛不成の最終手のためには飛を取って、42へ行ける地点へ打って、42飛不成を指す必要があるが、5手目までが決まっているので、7手目に飛を取って、9手目に飛を打って、最終手が42飛不成の手順が確定する。飛を取るには△32飛、▲32馬になるので3手目の角取りの手は▲22角成。

飛を取った馬が32に居て、最終手が42飛不成なら、9手目の飛の打ち場所は同じ筋なら41か43、同じ段なら2段目。▲42飛不成が空き王手の手でないのであれば、後手玉は41か43、または2段目。つまり、飛の打ち場所の筋と段の逆の筋と段になる。どちらにしても、飛か玉のために41を空ける必要があることがわかる。(43を空ける場合は玉が43へ行くのに2手かかる)

32馬が居るので41の金が行けるのは42か52。52金なら、41に飛を打つと王手になってしまう。(玉が62とかへ移動していると41飛は王手にはならないが、52に金が居るので42飛不成では詰まない)

41の金は△42金として41飛の打ち場所を作り、最終手で42の金は取られる。そうなると42への利きが残る31の銀は42へ利いていない地点へ移動する必要がある。これは▲32馬で寄ったあとの22への移動が可能。

玉の詰み位置は、最終手が▲42飛不成なので52のはず。42飛不成のため51地点の退路封鎖が必要だが、5手目の駒打ちで▲62角としていればカバーできる。


BLG#075 玉と歩だけ

条件
玉と歩の着手だけの13手で詰み
・先後とも、全ての玉の着手は連続だった
・奇数筋の着手は奇数回、偶数筋の着手は偶数回
・奇数段の着手は奇数回、偶数段の着手は偶数回(ただし8段目を除く)
・先手の玉の着手の全ては、奇数筋はその筋の奇数回目、偶数筋はその筋の偶数回目
・後手の着手があった全ての筋で、玉の着手が奇数筋はその筋の偶数回目、偶数筋はその筋の奇数回目の着手があった

解答
▲46歩、△34歩、▲58玉、△62玉、▲47玉、△51玉、
▲56玉、△42玉、▲65玉、△33玉、▲36歩、△44玉、
▲76歩

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玉と歩だけの詰みを考えてみたところ、5筋と4筋の歩を進めて32玉(5筋と6筋の歩で72玉)を2枚のと金で詰ますとか、5筋の歩と2筋の飛先の歩で23歩成までとかだと15手かかったしまう。
また、66の玉で65玉とする空き王手だとこれも15手掛かってしまう。
ということで本作の詰み上がりが玉と歩だけの着手での最短詰みだと思います。


BLG#076 75玉を歩で詰めた

条件
・75玉を12手目の歩の着手で詰めた
・不成なし

解答
▲66歩、△34歩、▲65歩、△77角成、▲58玉、△88馬、
▲67玉、△96角、▲76玉、△77馬、▲75玉、△74歩

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条件から、75玉を74歩で詰めることがわかっているから考えるのは、75玉までの玉の軌跡と75玉周りの退路封鎖の方法。

後手の角と先手の玉のすれ違いの定番になりつつあるのが67経由で玉が出て行く順。75へ向かうだけなら▲66歩だけで済むのだが、75玉の退路封鎖のために6筋の歩は5段目まで進める必要がある。

この▲65歩が邪魔するため、△74歩を支える角は△96角で確定するところが幸運。△74歩の支えだけなら△72飛でもよいが、それだと85地点の退路が封鎖できない。

玉の尻側3マスは馬一枚でカバーできる。


BLG#077 88の駒で22の駒を2回取る

条件
・駒成なく11手目の44への着手で詰み
・88の駒で22の駒を取る手が2回あった
・10手目は駒を打った

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△同飛、▲88角、△62玉、
▲22角不成、△54歩、▲12飛、△51角、▲44角不成

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蓋を開けてみれば両王手でした。

最終手44の条件がないと、先手角が88と22間を2回行き来する
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△32金、▲88角不成、△22金、
▲同角不成、△同銀、▲31角、△62角、▲42金

や余詰チェックの定番の形の

▲76歩、△34歩、▲22角不成、△同銀、▲88角、△52玉、
▲22角不成、△54歩、▲31角不成、△51角、▲53銀

の余詰みがある


BLG#078 折角の駒成を同玉で取られた

条件
・11手で詰み
・21へ駒成した直後に同玉で取られた

解答
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲12角、△32玉、
▲21角成、△同玉、▲13角成、△32角、▲33桂

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BLG#079 16手連続逆王手

条件
・初王手の39手目から17手連続王手の55手で詰み
・初期配置からの着手では、銀は斜めで金は斜めではなかった
・中段(4~6段)の銀着手なし
・8筋の金銀着手なし
・初手から飛の腹への着手直前までの虫食い棋譜を記号を使って整理した

初手から
▲xx■、△xx歩、▲xx■、△xx□、▲xx■、△xx□、
▲同■★、△x4歩、▲x3■、△xx□、▲xx■、△xx□成、
▲同■、△x4歩、▲xx■、△xx□☆、▲同■★、△xx□、
▲xx■★、△x3桂、▲xx■、△xx玉、▲6x玉、△xx玉、
▲xx玉、△xx金、▲xx■、△xx金、▲xx角、△xx金、
▲x4■、△xx金、▲x3■、△xx飛
34手まで
※xは段や筋の数字、四角は駒種、星は左右上引直成生などの文字

 

解答

 

終局図

f:id:pontamon:20190413100152p:plain


BLG#080 18手連続逆王手

条件
・初王手の45手目から19手連続王手の63手で詰み
・同の手で成る手はなかった
・どちらかの対局者は歩以外の小駒を全て打った
・初期配置からの着手では、銀は斜めで金は斜めではなかった
・初手から42手目までの虫食い棋譜を記号を使って整理した

初手から
▲xx歩、△xx□、▲xx■、△xx□生、▲xx■、△xx□生、
▲xx■、△xx歩、▲xx■、△xx□、▲xx■、△xx□、
▲同■★、△xx□生、▲4x■、△xx□、▲xx■、△xx□☆、
▲同■★、△xx□生、▲xx■★、△xx□生、▲xx■★、△xx□生、
▲同■、△xx□、▲xx■★、△xx□、▲xx■、△Ax玉、
▲Ax玉、△Bx玉、▲Bx玉、△xx□、▲同■、△x1□、
▲x1■、△x2□、▲x2■、△x3□、▲x3■、△xx飛
42手目まで
※xは段や筋の数字、四角は駒種、星は左右上引直打成生などの文字、2箇所のAとBはそれぞれ同じ筋

 

解答

終局図

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BLG#081 空き王手を逆王手

条件
・15手目の空き王手の直後の逆王手で詰めた
・自分の手番で4連続を含め2回以上連続で動かした生の駒は5つ
・不成なし

解答
▲96歩、△34歩、▲95歩、△42玉、▲94歩、△33玉、
▲93歩成、△同香、▲68玉、△98香成、▲78玉、△92飛、
▲68銀、△97飛成、▲76歩、△88龍

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「4連続を含め」が無い元条件だと、酔象さんから下記のような余詰指摘がありました。ご指摘、ありがとうございます。

▲76歩、△14歩、▲44角、△13角、▲53角成、△57角成、
▲58飛、△79馬、▲57飛、△15歩、▲48玉、△16歩
▲58玉、△48銀、▲64馬、△57馬

▲76歩、△14歩、▲44角、△13角、▲53角成、△57角成、
▲58飛、△79馬、▲57飛、△89馬、48玉、△68銀、
▲58玉、△65桂、▲64馬、△57桂成


BLG#082 17成香があった

条件
・13手目の盤上の駒を動かす手で詰み
棋譜に寄が付く着手や17成香の着手があった

解答
▲16歩、△42飛、▲15歩、△52金左、▲14歩、△41玉、
▲13歩成、△51金寄、▲22と、△18香成、▲13角、△17成香、
▲31と

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BLG#083 17成桂があった

条件
・端歩の突き合いで対局が始まり13手で詰んだ
・17成桂の着手があった

解答
▲96歩、△14歩、▲97角、△13桂、▲53角成、△25桂、
▲63馬、△37桂成、▲32歩、△27成桂、▲31歩成、△17成桂、
▲41と

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BLG#084 4手連続王手

条件
・駒成なく16手で詰み
・王手6回は全て大駒で、13手目からは4手連続王手
・同じ筋への駒打ちがあった 余詰修正 2019/6/16

解答
▲76歩、△74歩、▲33角不成、△42飛、▲同角不成、△同玉、
▲68玉、△33玉、▲77玉、△44玉、▲66玉、△56角、
▲54飛、△45玉、▲55飛、△同角

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ハンドルネームについて

ハンドルネームのPontamonはかれこれ20年くらい使っているもので、ポイントサービスのポンタより10年前からなのでタヌキは関係ない。(体形は似ていないはず)

住んでいるところが本多聞という街で、本の読みをニッポンのポンに変えただけ。

YahooやHotmailのメールアドレスでは長く使っているが公の場で使うようになったのは、おもちゃ箱の推理将棋へ解答し始めたときから。

昨年2017年4月号から詰パラの定期購読を開始したとともに、推理将棋への投稿を始めた。

その時、縦書きの詰パラではPontamonは使えないと思い、考えたのが神本多聞(カミモト タモン)。詰パラ用のメールアドレスもこれで作った。しかしメールのやり取りをしない字面だけ見ていると読みがわからずコウモトになったり、区切りが神  本多聞で自分を神だと自惚れている奴と取られるかも。(笑)

なので、最近になってWFP用に使っている別のメールアドレスや最近始めたツイッターやこのブログでは神戸の本多聞ということで神戸本多聞にしています。

ということで、神本多聞、神戸本多聞とPontamonは同一人物です。