16手連続逆王手
会話
「面白い棋譜を見つけたって?」
「最初の3分の2くらいは汚れていて読めない、言わば虫食いの棋譜だけど概要説明が残っていたよ」
「どんな感じなの?」
「初王手の39手目から17手連続王手の55手での詰みなんだけど、中段の銀の着手は無いみたい」
「17手連続ってことは先後での連続王手ってことだから16手連続の逆王手なんだ」
「あと、8筋の金銀の着手は無くて、初期配置から最初に金銀が動く時、銀は斜めに動いて、金は斜めには動かなかったよ」
「読めない棋譜部分は?」
「これが初手から飛の腹への着手直前までの棋譜だけど虫食いだらけだから整理したんだよ」
初手から
▲xx■、△xx歩、▲xx■、△xx□、▲xx■、△xx□、
▲同■★、△x4歩、▲x3■、△xx□、▲xx■、△xx□成、
▲同■、△x4歩、▲xx■、△xx□☆、▲同■★、△xx□、
▲xx■★、△x3桂、▲xx■、△xx玉、▲6x玉、△xx玉、
▲xx玉、△xx金、▲xx■、△xx金、▲xx角、△xx金、
▲x4■、△xx金、▲x3■、△xx飛
34手まで
※xは段や筋の数字、四角は駒種、星は左右上引直打成生などの文字
条件
・初王手の39手目から17手連続王手の55手で詰み
・初期配置からの着手では、銀は斜めで金は斜めではなかった
・中段(4~6段)の銀着手なし
・8筋の金銀着手なし
・初手から飛の腹への着手直前までの虫食い棋譜を記号を使って整理した
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折角の駒成を同玉で取られた
会話
「折角、21へ駒成したのにその直後に同玉で取られたよ」
「でも11手で詰めたんだから結果オーライだよ」
条件
・11手で詰み
・21へ駒成した直後に同玉で取られた
違う条件にして、21地点を隠せないかと頑張ったけど無理でした。
1条件の好作な感じですが、詰パラへは投稿済み作品が2つ3つあるし(余詰が取れても採用になるかは別だが)、WFPは新号が出たばかりなのでBLOGで公開することにしました。
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創作の話
WFP作品展107-1の解答が出ました。解答者ゼロを目指しましたが、結果は推理将棋の常連解答者全員正解に終わったけど、中段玉を読んでいただいたようなので作品の狙い通りで満足してます。
107-1は条件は違うけどこのブログの24番「同地点の同2回」と最終手が異なるだけの類似作です。ブログ作品を創作した時、『条件が違えば別作品』の例として全く同じ手順の2作にしようかと思ったのですが、ブログとWFPに分けたというのが実情でした。意図せずに先行作と同手順の作品を作ってしまうことは多々ありますが、今回は意識的に作りました。先行作は調べた範囲では無かったのも幸いしています。
先日『詰パラ#375について』にコメント追加した内容と重複しますが、コメントしてもブログの表示順は更新されないのでここにも書いておきます。
86飛成までと85飛成までの2作は同時投稿の姉妹作だと詰パラ2月号でコメントが載ってました。創作時はその辺りでの詰み手順を余詰チェックも兼ねて読むので、このような姉妹作が生まれることもあります。(他の作者の作品の研究が元になると派生作)
好条件の狙い目は、端や隅で詰むものや対局者の片方に複数手が余るもので手数消化の為の複数手を組み込めるものでしょうか。2017年の年賀推理(おもちゃ箱109-3)では年賀条件として29地点の着手を強要しています。歩を突いて、桂を跳ねてからでないと出来ない手なのですが、この手を指させることによって25歩がある余詰を回避しています。
端や隅が狙い目と言っても手数が増えると余詰むので難しいところです。
あとは極端に駒を制限したり。でも、玉と歩だけで作ってしまうとそこからの発展がないのが困るけど。次は初手以外の先手は桂だけとか?無理かな。
支離滅裂になって来たのでこの辺で。
6~8手目までの手順数・局面数+11手詰手順数(2022/3/11更新)
2022/1/27追記 1/30訂正 3/11更新 3/13再更新
6手目の局面 21,882,684個を10万個ずつ219グループに分けて(219番目は10万個ではなく端数)、7手目からの6手詰として12手詰手順を解く作業が終わった。(2019/12/29~2022/3/11)
7手詰 29通り
8手詰 3420通り
9手詰 657904通り
10手詰 42154478通り
11手詰 3947329362通り
3947385940通り⇒2019年の数値は間違いでした。2022/4/24
12手詰 別スレッド参照
2022/4/24 修正
11手詰手順を求めた時、解図開始の4手目局面のひとつ(▲56歩、△34歩、▲78銀、△72銀の局面図。手順前後があるので4通り)に誤りがあったため正しい図からの解図をやり直した結果、3947385940 - 144100 + 1932 = 3947243772 が修正後の11手詰手順数になりました。
2019/12/22 修正
やはり6手の唯一局面数は129,029から104,138に減った。
表の6手をこれらの値で修正した。
ついでに5手の情報も載せることにして、集計作業を開始した。
2019/12/20 修正
は集計をし直してみたらどうやら6手の同一局面数は21,916,797じゃなくて21,882,684みたい。ということは唯一局面数も減る見込み。(本当は別局面なのに同一局面だと判断していると減ってしまうから、検算が必要だけどどうやってやろうか...)
2019/10/27 修正
11手詰の全手順数は集計ミスがあったので 3,948,779,093 より1,393,153減って3,947,385,940手順。
(3年前の集計からだと 1,131,535手順多い3,947,385,940手順)
2019/10/13 追記
11手詰の全手順数は3,946,254,405手順だと思ってたけど、どうやら2,524,688手順多い3,948,779,093手順が正しい値みたい。
「39億5千万手順くらい」と言うのは改正する必要はないけど。
ちなみに、10手詰の全手順数は42,154,478手順で、9手詰の全手順数は657,904手順、8手詰の全手順数は3,420手順、7手詰の全手順数は29手順。
データを無くしてしまわないうちにメモっておこう。
手順数 | 局面数(同一局面除外) | 唯一局面数(1手順) | |
---|---|---|---|
4手 | 719,731 | 203,803 | 12,128 |
5手 | 19,861,490 | 2,104,540 | 18,651 |
6手 | 547,581,517 | 21,882,684 | 104,138 |
7手 | 15,086,269,607 | 187,061,773 | 808,740 |
8手 | 416,062,133,009 | 1,666,646,882 | 5,158,184 |
2019/2/21追記
NoCheck5 は受先にも対応していることに気付いて、設定の仕方もわかった。
ki2ファイルの最後の行を「後手番」と書くだけ。これまでは奇数手を指した局面を先後反転させて、そこから先手番での奇数手での詰みを解いていたけど、そんなことしなくてよかったんだ。
7手目の80万局面からの4手詰めを解くのと、510万局面からの3手詰めを解くのとでは総計でどっちが早く終わるんだろう?(11手詰めの資料になる)
13手詰め手順を6手目局面からの7手詰めの約13万ファイルで2/23から解き始めたところ、1日平均200ファイルしか解けていないので単純計算で650掛かりそう。ということで諦めた。8手目局面からの5手詰めを500万ファイルやる方が早そうな気がする。(と言っても1年じゃ解けないだろうし、終わったとしても全解ではなく、8手目までのユニークな手順分だけ)
88の駒で22の駒を2回取る
会話
「駒成なく、11手目の44への着手で詰んだね」
「88の駒で22の駒を取る手が2回あったね」
「10手目の駒打が敗着だった」
条件
・駒成なく11手目の44への着手で詰み
・88の駒で22の駒を取る手が2回あった
・10手目は駒を打った
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75玉を歩で詰めた
会話
「11手詰では75玉を詰める手順は無いらしい」
「75玉を詰める最短手順は12手詰だよ」
「へぇ~、どんな手順?」
「不成なしで、歩の着手で詰める手順があったはず」
条件
・75玉を12手目の歩の着手で詰めた
・不成なし
「BLG#069 5段目での同玉に成駒」の解答で、11手詰では75玉以外の5段目玉を詰める手順があるようなことを書いたので、では、75玉を詰める最短は何手詰なのかを検討してみた。
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玉と歩だけ
会話
「この終局図だと、着手があったのは玉と歩だけのようだね。一体何手だったの?」
「13手で詰んだよ」
「どんな手順だったの?」
「まず、先後とも、全ての玉の着手は連続だったよ」
「なるほど、玉の着手だけでひと塊だったんだね」
「次に、奇数筋の着手は奇数回、偶数筋の着手は偶数回。奇数段の着手は奇数回、偶数段の着手は偶数回だったと言いたいところだけど、8段目だけは奇数回だったね」
「何か法則でもあるのかな」
「あとは玉の着手に関してだけど、先手の玉の着手の全ては、奇数筋はその筋の奇数回目、偶数筋はその筋の偶数回目だった」
「何か奇数と偶数の法則がありそうな気がしてきた」
「最後は後手玉の着手についてだけど、後手の着手があった全ての筋で、玉の着手が奇数筋はその筋の偶数回目、偶数筋はその筋の奇数回目の着手があったよ」
「手順を教えてくれた方が早かったね」
条件
・玉と歩の着手だけの13手で詰み
・先後とも、全ての玉の着手は連続だった
・奇数筋の着手は奇数回、偶数筋の着手は偶数回
・奇数段の着手は奇数回、偶数段の着手は偶数回(ただし8段目を除く)
・先手の玉の着手の全ては、奇数筋はその筋の奇数回目、偶数筋はその筋の偶数回目
・後手の着手があった全ての筋で、玉の着手が奇数筋はその筋の偶数回目、偶数筋はその筋の奇数回目の着手があった
テーマは玉と歩だけの着手での詰みなので、条件で解くのではなく、詰み上がりの形を決めて、条件に合うような手順を考えるのが良いかも。
15手だといくつかの詰み形がありますが、13手だとこれだけかな。
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